2017年度

1.東急線の駅ランキング2017

                                               主席研究員:岸 泰之
(1)研究の目的・背景
今日の東急グループの礎を築いた五島慶太が、その著書『事業をいかす人』の中で「よい電車にする。収益の高い会社にする。
ただこのために、沿線に人工的にコロニーを作り、住宅地の造成につとめたのである。」と記しているように、東急グループは
鉄道を軸とする“まちづくり”を展開してきた。
本研究では、鉄道を軸とする“まちづくり”の基点となる「駅」に着目し、様々な指標にもとづいてランキング(順位づけ)を
することで、東急線の各駅とその周辺の街の状況を把握することを目的として取り組んだ。

(2)研究テーマ
①どのような指標で、どのような駅が上位にランキングされるか。
 a. 広く一般の人にも興味を持ってもらえるようなランキングの抽出
 b. 事業推進に資することも視野に入れた、客観的指標、主観的指標の設定
 C. 「駅」を介した指標間の関連性をふまえた、東急線沿線全体の傾向の観察
②「駅」のランキングを端的に示す、「総合指標」をどう導出するか。

(3)調査概要
①客観的指標:GIS(地理情報システム)を活用しながら、様々な公的統計データ、
        マンション事業に係る諸データによる客観指標の収集、分類
②主観的指標:東京駅を中心とする首都圏40km圏に居住する20~69歳の男女個人、
        5,000サンプル(回収は5,202人)に対するアンケート調査の実施
③補足的指標:NTTタウンページデータ他、上記の客観的指標、主観的指標を補足
        するトピック的な資料の収集