2018年度

5.「豊かさ」の指標化に関する調査研究

                                                  主席研究員 川上 剛彦

1.研究の背景・目的
 東急グループでは、「人間の豊かさを求める」「21世紀へ 豊かさを深める」と、「豊かさ」を歴代のグループスローガンに掲げてきた。
また、現在の「美しい時代へ」にしても、「豊かさ」の象徴である「大」きい「羊」を表す「美」という文字が使われており、一貫して
「豊かさ」を標榜してきたといえる。
 さらに、東急電鉄の長期ビジョンのひとつ「住みたい沿線、日本一」の実現に向けては、東急線沿線に暮らしの「豊かさ」に資する財・
サービスを提供するとともに、東急線沿線の「豊かさ」を積極的に発信していきたいところである。
 そのためには、「豊かさ」の可視化・指標化が求められるが、その指標化に際しては、「豊かさ」の定義や使用するデータ等について
多くの課題も指摘されている。
 そこで、本研究では、「豊かさ」を主観的なものと捉えると同時に、「豊かさ」と日常の生活行動との関係に着目した分析を行うなど、
独自の手法に基づく指標の体系化と、その活用方法について模索した。

2.研究テーマ
(1)「豊かさ」の構成要素の分析
(2)「豊かさ」の指標化(「豊かさ」指標)
(3)「豊かさ」指標の有効活用

3.調査概要
(1)既往研究レビュー・文献調査
(2)統計加工・分析
(3)インターネットによるアンケート調査・多変量解析(相関分析、因子分析、クラスター分析、重回帰分析、決定木分析(試行)、
   ランダムフォレスト分析(試行))