2018年度

1.「ソロ活」に関する調査研究

                                                      研究員 六鹿 マリ

1.研究の背景・目的
 晩婚化、非婚化、離婚率の上昇、あるいは長寿化といった要因から、ひとりで生きる時間は近年増加していると考えられる。さらに、家族
がいても個人単位での消費行動は珍しくない。
 また、最近では、SNSの普及や多様性の容認といった社会変化により、ひとりで自由な時間を過ごすことに対するハードルは下がって
きている。
 以上を踏まえると、消費行動を捉えるうえでは、家族や友人といった「群」だけでなく「個」も重要視すべきであると考えられる。
 上記の背景のもと、本研究の目的は以下の2点である。
 ①「単独での外出を伴う余暇活動」を「ソロ活」と称し、特に主体的で旺盛な消費意欲のある20~50代における「ソロ活」の実態を明らか
   にすること
 ②「ソロ活」の重要性と今後の方向性を示唆し、東急グループ事業に対する提言を行うこと

2.研究テーマ
(1)「ソロ活」の基礎的な実態の把握
(2)「ソロ活」における課題、ニーズの把握
(3)「ソロ活」を事業に取り入れるうえでの方向性の探索

3.調査概要
(1)文献調査、インタビュー調査(一般生活者、有識者)、視察による情報収集
(2)インターネットによるアンケート調査(一般生活者)
 ①調査時期:2018年11月
 ②調査対象:首都圏40km圏の東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県に居住する20~59歳の男女個人5,000人(回収5,181人)
       ※サンプル構成は住民基本台帳の人口構成(性・年代)に準じる