2016年度

4.東急グループの事業競争力に関する研究 ~社員意識にみる事業競争力の探究~

研究員 岡田 陽子
研究員 小関 佑

(1)研究の目的・背景
市場の成熟化や他社との競合激化など、東急グループの各事業が置かれている状況は、厳しさを増している。このような中、お客様から東急グループの各事業が「選ばれる」ためには、競合他社に対する「競争優位性」を認識し、それを維持、強化していくことが必要である。
本調査研究では、東急グループの商品・サービスにおける「競争優位性」に対する社員の意識を把握するとともに、その確立に向けた課題を抽出する。

(2)研究テーマ
①マイケル.E.ポーター教授が提唱する「競争優位の戦略」やランチェスター戦略などの様々な競争戦略研究を踏まえ、また当研究所が2002年度以来取り組んできたブランド戦略研究の成果を融合させた、「競争優位性」確立に向けた視座の整理
②“ひとつの東急”を念頭に、社員意識をベースとした、同一社内における事業部門間の「競争優位性」の差異性の把握、及び同業におけるグループ会社間の「競争優位性」の差異性の把握
③同様に、「競争優位性」におけるコーポレートブランド「東急」の位置づけ、認識に関する部門間、グループ会社間の差異性の確認
④上記の②及び③を踏まえた、東急グループの事業における「競争優位性」確立に向けた現状の課題の整理と、今後の解決に向けた方向性の考察

(3)調査概要
①調査時期:2016年11月~12月
②調査対象:東急グループに在籍している社員
③調査手法:アンケート調査